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▽トランプ氏はこの日、米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す大統領令に署名した。
トランプ米大統領(左)とアルバニージー豪首相(Getty Images)

トランプ(Donald Trump)米大統領は10日、アルバニージー(Anthony Albanese)首相と電話会談を行い、オーストラリアを鉄鋼・アルミ関税から除外することを検討していると明らかにした。

トランプ氏はこの日、米国に輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す大統領令に署名した。

トランプ氏は記者団に対し、アルバニージー氏と電話で話し、オーストラリアの対米貿易黒字を考慮して、鉄鋼・アルミ関税の適用除外を検討することで合意したと明らかにした。

米政府のデータによると、米国への鉄鋼輸入第1位はカナダ。2位はブラジル、以下メキシコ、韓国、ベトナムが続く。

米国の最大の貿易相手国であるカナダは24年1~12月の鉄鋼輸入総量の79%を占める。アルミニウムの輸入量も1位だ。

トランプ氏は1期目に鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を課し、その後、カナダ、メキシコ、ブラジルなど一部の貿易相手国に無関税枠を認めた。

バイデン前政権は無関税枠をイギリス、日本、EUに拡大。その結果、米国内の製鉄所は設備稼働率が低下している。

トランプ氏は今回、この無関税枠を全て取り消した。

トランプ氏は記者団に対し、「オーストラリアは米国にとって数少ない貿易黒字国のひとつである」と指摘した。「オーストラリアとは良い取引ができている。その理由は、飛行機をたくさん買ってくれるからだ。彼らはたくさんの飛行機を必要としている...」

またトランプ氏はアルバニージー氏を「とても素晴らしい男」と呼んだ。

オーストラリア放送協会(ABC)は豪政府関係者の話しとして、「トランプ大統領とアルバニージー首相の電話会談は大変有意義で、実りあるものだった」と伝えている。

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