トランプ大統領、アルゼンチン産牛肉の購入を示唆、インフレ対策
米国の牛肉価格は干ばつやメキシコで発生したスクリューワームハエ症(蠅蛆症)による輸入減少など、さまざまな理由で高止まりしている。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は19日、国内の牛肉価格を引き下げるため、アルゼンチン産牛肉を購入する可能性があると述べた。
トランプ氏はフロリダ州からワシントンDCに向かうエアフォースワン機内で記者団の取材に応じ、「我々はアルゼンチンから牛肉を購入するだろう」と述べた。「そうすれば、米国の牛肉価格は下がるでしょう」
トランプ氏は今週初め、インフレ抑制策の一環としてこの問題に取り組むことを約束していた。
米国の牛肉価格は干ばつやメキシコで発生したスクリューワームハエ症(蠅蛆症)による輸入減少など、さまざまな理由で高止まりしている。
トランプ氏は先週、親友であるアルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領とホワイトハウスで会談した。
米国はアルゼンチンとの200億ドルの通貨スワップ枠組みで最終合意している。
スワップラインは中央銀行同士が自国通貨と外国通貨を交換(スワップ)する取り決めであり、主に国際金融市場の安定を目的として設けられる。
具体的には、一方の中央銀行が相手国の中央銀行から外貨を一定期間借り入れ、自国通貨を担保として差し出す形をとる。
この仕組みによって、危機時でも市場に外貨流動性を供給できるため、金融不安や為替の急激な変動を抑える効果がある。
代表例として、米連邦準備制度理事会(FRB)が主要国の中央銀行と結んでいるドルのスワップラインがある。
これにより、ドル需要が逼迫した際でも各国の銀行がドル資金を調達しやすくなる。スワップラインは平時には使用されないが、有事の際に備えた「安全弁」としての役割を果たす。また、スワップ協定の有無はその国の信用力を反映することもあり、経済的・外交的にも大きな意味を持つ。