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▽トランプ氏は就任初日にメキシコとカナダの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしする大統領令に署名。両国の反応を伺っていた。
2025年1月28日/米ワシントンDCホワイトハウス、リービット報道官(AP通信)

ホワイトハウスのリービット(Karoline Leavitt)報道官は28日、トランプ(Donald Trump)大統領の指示に基づき、2月1日にメキシコとカナダに関税を課す予定であると明らかにした。

リービット氏は記者会見で、トランプ氏は中国にも2月1日付けで追加関税を課すことを検討していると述べた。

トランプ氏は就任初日にメキシコとカナダの全輸入品に25%の関税を課すと公言していたが、2月1日に先延ばしする大統領令に署名。両国の反応を伺っていた。

関税引き上げの時期についてはまだ疑問が残る。トランプ氏は4月までに商務長官に関税の影響に関する報告書を提出するよう求める大統領令にも署名している。

リービット氏は「メキシコとカナダのリミットは2月1日か?」という質問に対し、「トランプ大統領はそのつもりである」と答えた。

またリービット氏はトランプ氏が両国の国境警備がさらに強化されることを期待しているとした。

さらに、「メキシコとの関係は歴史的なレベルに達しているが、トランプ大統領はフェンタニルや移民の取り締まり強化を含む、さらに多くのことをメキシコ政府が実行することを期待している」と強調した。

リービット氏は「トランプ大統領と昨夜話した時点では、2月1日はまだ確定ではない」とし、メキシコとカナダの動きを注視しているとした。

リービット氏は何をすれば関税を回避できるかは明言しなかった。

トランプ氏は昨年、メキシコとカナダの麻薬・移民対策に苦言を呈し、「米国が求めるレベルの措置を導入するまで関税を維持する」と述べていた。

トランプ氏はフェンタニルの流入阻止と取り締まり強化を公約の一つに掲げている。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。

米国に流入するフェンタニルの99.9%がメキシコ産である。

メキシコの麻薬カルテルは中国やインドから合成オピオイドの前駆体化学物質を輸入。国内で加工し、米国などに密輸してきた。

米国内では年間約7万~8万人がフェンタニルの過剰摂取で死亡している。トランプ氏は麻薬カルテルを「外国テロ組織」に指定する大統領令にも署名している。

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