◎ナチスによるユダヤ人大虐殺では600万人が犠牲になったと推定されている。
トランプ大統領(左)とジョン・ケリー大統領首席補佐官(AP通信)

米国の大統領選が終盤に差し掛かるなか、ハリス(Kamala Harris)副大統領の陣営がトランプ(Donald Trump)前大統領の過去の発言を激しく批判し、攻勢を強めている。

ニューヨーク・タイムズ紙は22日、トランプ政権で首席補佐官を務めたケリー(John Kelly)氏の取材記事を掲載。トランプ氏が在任中、ナチスの指導者ヒトラー(Adolf Hitler)について肯定的に話すところを目撃したと報じた。

ケリー氏はタイムズ紙に対し、「彼は一度以上、ヒトラーはいいことをしたと発言した」と語った。これがホロコーストを指すかどうかは不明である。

ケリー氏は海兵隊の大将を務め、2017年のトランプ氏就任から数カ月間、国土安全保障長官を務めた後、大統領首席補佐官に就任。2019年まで同職を務めた。

これとは別に、米文学雑誌アトランティックも2人の情報筋の話しを引用し、「トランプ氏は在任中、ヒトラーのような将軍が必要だと発言した」と報じている。

ハリス氏はこの報道について、「ドナルド・トランプの本当の姿を示している」と指摘した。

ハリス氏はホワイトハウスの記者団に対し、「彼はますます動揺し、不安定になっている」と述べ、「ジョン・ケリーのようにトランプを抑えることができる人材は、彼から離れるだろう」と述べた。

またハリス氏はこう強調した。「結論はこうです。私たちはドナルド・トランプが何を望んでいるのか知っています。13日後に問われるのは、米国民が何を望んでいるかということです...」

ハリス氏のランニングメイトであるワルツ(Tim Walz)氏も記者団に対し、「民主党に投票してください」と呼びかけた。またワルツ氏はトランプ氏の発言を「狂気の沙汰」と呼んだ。

さらにワルツ氏は、ケリー氏がこのタイミングでタイムズ紙の取材に応じたことを高く評価すると述べた。

トランプ陣営はケリー氏のインタビューを「嘘っぱち」「フェイク」と否定。有権者に対し、「左派系メディアの偽情報を信じるな」と呼びかけている。

ナチスによるユダヤ人大虐殺では600万人が犠牲になったと推定されている。

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