▽TPSは母国が自然災害や武力紛争、その他異常事態に見舞われた場合に適用される。
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トランプ米政権が国内に滞在する53万人のキューバ人、ハイチ人、ニカラグア人、ベネズエラ人の一時保護資格(TPS)プログラムを剥奪する。
この措置は4月24日に発効予定。バイデン前政権の下で移民に与えられた2年間の強制送還免除を打ち切るものである。
トランプ(Donald Trump)大統領は就任以来、移民や不法滞在者を強制送還する大統領令に署名するなど、送還プログラムを推進してきた。
TPSは母国が自然災害や武力紛争、その他異常事態に見舞われた場合に適用される。
バイデン前政権はこのプログラムを大幅に拡大し、現在では17カ国の100万人以上が対象となっている。
バイデン前政権はトランプ氏就任の1週間前にベネズエラ、エルサルバドル、ウクライナ、スーダンのTPSを延長していた。
トランプ氏は第1次政権にほぼ全てのTPSを打ち切ろうとしたが、連邦裁判所に阻止されていた。
トランプ氏は今月初め、ロシアとの戦争で米国に逃れてきたウクライナ人約24万人のTPS資格を剥奪するかどうかを近いうちに決定すると述べた。
ロイター通信はホワイトハウス関係者の話しとして、「トランプ氏は早ければ4月にもウクライナTPSを打ち切る可能性がある」と報じていた。
バイデン前政権は2022年にベネズエラ人の仮入国プログラムを開始。23年にはキューバ人、ハイチ人、ニカラグア人に拡大した。この4カ国と米国の外交・政治関係は緊張状態にある。