◎大統領選の投票日は11月5日。両陣営はペンシルベニア州を含む激戦7州で連日、集会を行っている。
米国のトランプ(Donald Trump)前大統領が5日、7月の暗殺未遂事件の舞台となったペンシルベニア州バトラーで選挙集会を開いた。
大統領選の投票日は11月5日。両陣営はペンシルベニア州を含む激戦7州で連日、集会を行っている。
バトラーの集会場には数千人が集まり、トランプ氏に歓声を送った。
トランプ氏は7月、集会中に右耳を撃たれ負傷。シークレットサービスガ会場外の高い位置から狙撃した容疑者をその場で射殺した。
トランプ氏は「12週間前、まさにこの地で、冷血な暗殺者が私を黙らせ、わが国史上最大の運動であるMAGA(アメリカを再び偉大な国に)を黙らせようとした」と語った。
またトランプ氏は支持者たちが「かつてないほど強く、誇り高く、団結し、決意を固め、勝利に近づいていることを示している」と強調した。
そして、7月の銃撃で亡くなった男性を称賛し、その遺族や他の負傷者に哀悼の意を表した。
会場にはトランプ氏のランニングメイトであるJ・D・バンス(JD Vance)上院議員や、X(旧ツイッター)の所有者であるマスク(Elon Musk)氏らが出席した。
7月の襲撃の際、銃弾はトランプ氏の右耳をかすめた。シークレットサービスが駆け寄ると、トランプ氏は身を掲げ、その後、血まみれになりながら立ち上がり、拳を突き上げ、「ファイト、ファイト、ファイト」と唱えながら退場した。
トランプ氏とバンス氏はこの日もライバルのハリス(Kamala Harris)副大統領を激しく非難。「彼女が勝てばとんでもないことになる」と主張し、支持者に投票を呼びかけた。
複数の現地メディアによる最新の世論調査によると、ハリス氏とトランプ氏の支持率は拮抗。勝敗を左右する激戦州のアリゾナ、ジョージア、ネバダ、ミシガン、ノースカロライナ、ペンシルベニア、ウィスコンシンも拮抗している。