◎トランプ氏は8日に放送されたNBCニュースのインタビューで、移民、医療、司法省の改革など、数多くの選挙公約を詳述した。
米国のトランプ(Donald Trump)次期大統領は8日、来年1月の就任初日に、21年1月の連邦議会襲撃事件で逮捕された1000人以上に恩赦を与えると明らかにした。
トランプ氏は8日に放送されたNBCニュースのインタビューで、移民、医療、司法省の改革など、数多くの選挙公約を詳述した。
トランプ氏はそのうちのひとつとして、就任初日に議会襲撃で逮捕・起訴・収監された人々を全員赦免すると誓った。
トランプ氏は「初日だ。そう、恩赦だ」と語った。「恐ろしいことに、有罪を認めた人々は他に選択肢がなく、渋々罪を認めざるを得なかったのです...」
またトランプ氏は司法のシステムを批判。「腐りきっている」と主張した。「私はこのシステムが腐敗していることを知っています。2年でも30年でも、好きなだけ刑務所に入れることができます。私を支持した善良な市民たちはこの腐りきったシステムのせいで人生を壊されたのです...」
「私は司法を徹底的に調べ尽くすつもりです。調べて調べて調べ尽くし、司法省を内側から掃除するのです....」
司法省によると、1月6日に関連して1500人以上が逮捕または起訴され、そのうち900人近くが有罪を認めている。
選挙戦の主要テーマの1つとして、トランプ氏は以前から、大統領に再任すれば、この暴動に参加したことで投獄された人々を「解放」すると約束し、選挙集会ではしばしば暴徒を称えてきた。
トランプ氏は司法長官とFBI(連邦捜査局)長官候補に自信に忠実な人物を指名している。恩赦は大統領に与えられた強力な権限のひとつであり、トランプ氏は自身にも恩赦を与えると期待されている。
トランプ氏の選挙キャンペーンの中心テーマであった民主党や共和党の反対派への報復については、「関係閣僚や機関に自分の政敵を追及するよう指示はしないが、できないこともないし、閣僚らが望めば止めない」と主張した。