トランプ氏、ブラジル大統領との協議示唆「いつでも電話していい」
トランプ氏はブラジルの盟友ボルソナロ前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、ブラジル産の輸入品に50%の関税を課した。
とブラジルのルラ大統領(Getty-Images/AFP通信).jpg)
トランプ(Donald Trump)米大統領は1日、ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領が関税や両国間のその他の摩擦について話し合うために、「いつでも電話していい」と表明した。
トランプ氏はホワイトハウスの記者団に対し、ルラ氏について、「彼はいつでも私に電話していい」と述べた。
またトランプ氏は「ブラジル国民は好きだが、ブラジルを統治している者たちは間違ったことをした」と付け加えた。
その後、ブラジルのハダド(Fernando Haddad)財務相は首都ブラジリアの記者団に対し、トランプ氏の発言を「素晴らしいこと」と評価し、「ルラ大統領もトランプ氏からの電話を喜んで受け入れるだろう」と述べた。
ルラ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「ブラジルは常に対話にオープンだ」と述べたが、トランプ氏の発言には言及しなかった。
トランプ氏はブラジルの盟友ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が「魔女狩り裁判」にかけられているとして、ブラジル産の輸入品に50%の関税を課した。ただし、多くの例外が適用されている。
ルラ氏はこれに猛反発。司法への介入は受け入れられないと応戦し、自国の法律に基づいて「相応の措置を取る」としている。
一方、ブラジル最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事は1日、トランプ政権による制裁を無視し、「仕事を続ける」と表明した。
米財務省は先月末、人権侵害の加害者や腐敗した役人を対象とする「グローバル・マグニツキー人権責任法」を制裁の根拠に、ジモラエス氏に制裁を科した。
この決定により、ジモラエス氏が米国内で所有する資産や財産は凍結されることになった。
ジモラエス氏は声明で、「我が国の司法は外国の威圧に屈しない」と強調した。