◎トランプ氏は「私が大統領だったら、被害はここまで拡大しなかった」と主張。「バイデンとハリスは何もしていない」と吠えた。
米国のトランプ(Donald Trump)前大統領が30日、ハリケーン・へリーンの被災地のひとつであるジョージア州を訪問し、バイデン(Joe Biden)大統領とハリス(Kamala Harris)副大統領を激しく非難した。
連日選挙集会で忙しいトランプ氏は被災した家具店の前で演説し、「今は選挙のことを忘れ、一致団結して問題を解決しなければならない」と語った。
「ご存知の通り、バイデンとハリスは被災地を無視し、子供が泣き叫ぶ中、何もせず、困っている人を黙ってみています。このような時に選挙の話しをすべきではありません。みんなで力を合わせ、困っている人を助けるのです。助けが必要だ。私は皆を助けるためにやってきた...」
またトランプ氏は「私が大統領だったら、被害はここまで拡大しなかった」と主張。「バイデンとハリスは何もしていない」と吠えた。
トランプ氏が「彼らはひどい」と述べた時、ジョージア州の共和党知事は下を向き、記者から目をそらした。
バイデン氏は30日午後の記者会見で「トランプ氏はウソをついている」と嘆いた。「なぜ彼は被災地であのようなことを言うのか、私には理解できない。私が怒っている理由は、彼が私を批判したからではなく、被災者が必要としている言葉を何も言わなかったからです。今、被災地が必要としているのはウソや批判ではなく団結です...」
バイデン氏はトランプを「無責任すぎる」と一蹴した。
トランプ陣営はジョージア州に支援物資を届けるため、非営利団体と提携したとしている。選挙キャンペーン関係者によると、石油タンクローリー1台とトラック2台分の物資を運んだとのこと。
トランプ氏は演説の中で、「バイデンとハリスは被災地に何も届けていないが、私は石油、水、食べ物、その他あらゆる物資をトラックに詰め込み、届けている」と語った。
複数の現地メディアによる最新の大統領選・世論調査によると、ハリス氏の支持率は45~53%、トランプ氏は46~51%となっている。