◎複数の現地メディアによる最新の世論調査によると、ハリス氏の支持率は37~50%、トランプ氏は38~50%で拮抗している。
トランプ前米大統領(左)とハリス副大統領(Getty Images)

米国トランプ(Donald Trump)前大統領が15日、ニュージャージー州ベッドミンスターのゴルフクラブで記者会見を開き、「ハリス(Kamala Harris)副大統領を尊敬していないから侮辱する権利がある」と語った。

トランプ氏はハリス氏を攻撃する権利があると主張。「私は個人攻撃する権利があると思う。私は彼女を尊敬していない。彼女の知性を尊敬していないし、ひどい大統領になると思う。そして、私が勝利することが非常に重要だと思う。個人的な攻撃が良いか悪いかは別として、彼女も私を個人的に攻撃している。彼女は実際に私のことを変な奴と言った。彼は変だと言ったのだ」と強調した。

またトランプ氏はハリス氏を非愛国者と呼んだ。「彼女は賢くない。彼女が私たちの国を愛しているとは思えない」

さらに、「バイデン・ハリスがインフレをもたらし、シリアル、肉、牛乳、卵、粉ミルク、パンなど、すべての食品の価格を押し上げた」と非難した。

「ハリスはインフレへの取り組みを就任初日の優先事項にすると宣言した。しかし、ハリスの初日は3年半前だ。彼女はどこにいた?ホワイトハウス?私は彼女を見たことがない...」

トランプ氏はバイデン政権がインフレを招き、米国の経済にダメージを与えたと強調したが、その証拠とされるデータとその出自は明らかにしなかった。

米国の消費者物価指数(CPI)はピークの9.1%から徐々に低下。7月には2.9%となり、21年3月以来の低水準となった。

トランプ氏は移民問題、エネルギー問題、安全保障などには言及せず、質問もさらっと受け流した。

トランプ氏は先週8日にも自宅のマー・ア・ラゴで記者会見を開き、ハリス氏の政策を1時間以上に渡って非難していた。

トランプ氏は4年前の大統領選結果や、その後の連邦議会暴動など、いくつかの話題については虚偽の主張を力強く押し通した。

「彼女はインタビューや記者会見を拒否している。もう30日近く、彼女はインタビューをしていない。なぜ彼女がインタビューをしないかわかるか?彼女は賢くないからだ。彼女は賢くない...」

トランプ陣営によると、ハリス氏は報道陣から身を隠し、コソコソ行動しているという。

「彼女はインタビューをしていない。インタビューできないんだ。賢くないから...」トランプ氏はこう繰り返した。

またトランプ氏は9月10日のTV討論会を楽しみにしていると強調した。「賢くないハリスと議論できることを楽しみにしている。彼女は賢くない...」

ハリス陣営はトランプ氏が犯した罪や不手際を強調するキャンペーンを展開している。

ハリス陣営は15日午後、トランプ氏の記者会見に反応。「彼は自分ができる唯一のことをした。いつものように外に出て嘘をつき、話をでっち上げ、日付を混ぜ合わせ、メディアを攻撃し、全体として、彼が深く具合の悪い男であることを米国民に思い出させた」と嘲った。

複数の現地メディアによる最新の世論調査によると、ハリス氏の支持率は37~50%、トランプ氏は38~50%で拮抗している。

激戦州の支持率も拮抗しているが、主要メディア・世論調査会社のデータはハリス氏がトランプ氏を上回っている。

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