スポンサーリンク
▽米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、この2年間で1000億ドルを超える予算を計上した。
2025年2月26日/米ワシントンDCホワイトハウス、閣議で話すトランプ大統領(AP通信)

トランプ政権は26日、国際開発庁(USAID)の対外援助契約の90%以上とそのプロジェクト予算600億ドル(約8兆9500億円)を削減すると明らかにした。

トランプ政権が26日の閣議と裁判所に提出した資料で詳述した削減によって、USAIDプロジェクトはほとんど存続しないことになる。

AP通信はホワイトハウス高官の話しとして、「政府は26日に行われた連邦訴訟のひとつで、削減計画の概要を説明した」と伝えている。

最高裁判所は26日深夜、USAID関連の訴訟に介入し、トランプ政権に数十億ドルの対外援助を26日深夜までに再開するよう命じる地方裁判所命令を一時的に差し止めた。

国務省は先月、緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を凍結するよう命じた。

米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、この2年間で1000億ドルを超える予算を計上した。

政府効率化省(DOGE)のマスク(Elon Musk)氏はUSAIDを「左翼の巣窟」「詐欺グループ」などと呼んでいる。

AP通信によると、トランプ政権は訴訟の中で、「DOGEは数十年にわたる制度的な迷走に起因する重大な無駄を一掃しており、その中にUSAIDも含まれる」と主張しているという。

それによると、USAIDが関連する契約5800件近くが打ち切られ、保持されたのは500件強にとどまったという。

トランプ(Donald Trump)大統領の盟友マスク氏は連邦政府の無駄を削減し、規模を縮小しようとする中で、対外援助に他のどの対象よりも強く、早く打撃を与えた。

両者とも「USAIDのプロジェクトは左翼のアジェンダを推進するもので、金の無駄遣い」と批判している。

トランプ氏は1月20日、一部の重要なプログラムを除いて、どの対外援助が継続に値するかを90日間かけて見直すよう指示し、ほぼすべての対外援助資金を打ち切った。

資金凍結により、米国が資金提供する数千の海外プログラムが停止。マスク氏は強制休暇や解雇によってUSAIDスタッフの大半を仕事から引き離した。

トランプ氏はマスク氏を特別職の国家公務員に任命。マスク氏は無報酬で、3段階で最上位のトップシークレットの機密情報にアクセスする権限も得た。

DOGEは人事や歳出システムへのアクセス権限も得ており、政府内での影響力が強まると懸念されている。

トランプ氏は先週、USAIDの職員1600人を解雇し、全世界の職員に休職を命じた。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク