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▽トランプ氏は1日、メキシコとカナダの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。2月4日に発効する。
2025年1月30日/米ワシントンDCホワイトハウス、トランプ大統領(AP通信)

トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、メキシコ、カナダ、中国に対する関税は米国民に「多少の痛み」をもたらす可能性があると述べた。

トランプ氏は1日、メキシコとカナダの輸入品に25%の関税、中国に10%の追加関税を課す大統領令に署名。2月4日に発効する。

ウォール街と米国の最大の貿易相手国カナダが「貿易戦争は長くは続かない」という楽観的な見通しを示す中、トランプ氏は「多少の痛み」に備えるよう促した。

トランプ氏の発表後、カナダとメキシコは直ちに報復措置を宣言。中国は世界貿易機関(WTO)に異議を唱え、不特定の対抗措置を取ると表明した。

アナリストたちは米国の3大貿易相手国に対する関税がインフレを煽り、世界の成長を鈍化させることで、米国民を苦しめると指摘している。

トランプ氏は2日、トゥルース・ソーシャルに声明を投稿。自身の決定を擁護した。「米国はカナダ、メキシコ、中国(そしてほとんどすべての国!)に対し、大きな貿易赤字を抱えており、36兆ドルもの負債を抱えているのです」

「米国の黄金時代がきます。多少の痛みはあるだろうか?そうかもしれないし、そうでないかもしれない!」

トランプ氏は「多少の痛み」が何を意味するのか明言しなかった。

カナダは米36州の最大の輸出相手であり、毎日約36億カナダドル(約3870億円)相当の商品とサービスを送っている。

米国が輸入する原油の約60%、電力の85%がカナダ産である。

トランプ氏はガソリン価格の高騰を抑えるため、カナダ産原油への関税は10%に抑えるとしている。

トランプ氏は昨年、メキシコとカナダの麻薬・移民対策を非難し、「米国が求めるレベルの措置を導入するまで関税を維持する」と述べていた。

トランプ氏はフェンタニルの流入阻止と取り締まり強化を公約の一つに掲げている。

フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。

米国に流入するフェンタニルの99.9%がメキシコ産である。カナダ政府はトランプ氏がカナダとメキシコの麻薬・移民流入を同列に扱っていることを批判している。

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