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▽国務省は先月、緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を凍結するよう命じた。
2025年2月11日/米ワシントンDCホワイトハウス、トランプ大統領(右)とイーロン・マスク氏(AP通信)

トランプ政権は23日、国際開発庁(USAID)の職員約2000人を解雇し、全世界の職員に休職を命じた。

AP通信によると、USAIDの全職員にメールが届き、「23日の午後11時59分をもって、特別に指定されたプログラムを担当する職員を除く、すべてのUSAID職員は休職扱いとなる」と通知されたという。

連邦地裁判事は21日、トランプ政権のUSAID閉鎖計画の差し止めを求める職員の訴えを退けた。原告は控訴するとみられるが、政権は次の審理が結審するまでの間、必要な手続きを進めることができる。

ロイター通信はUSAID職員の話しとして、「政府は職員約2000人に解雇通知を送った」と報じている。

USAIDはメールの中で人員削減を行うことも通知。対象者には別途メールを送ったとされる。

国務省は先月、緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を凍結するよう命じた。

米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、この2年間で1000億ドルを超える予算を計上した。

USAID閉鎖の指揮を執るのは政府効率化省(DOGE)を率いるマスク(Elon Musk)氏であり、USAIDを「左翼の巣窟」「詐欺グループ」などと呼んでいる。

マスク氏はトランプ(Donald Trump)大統領の命を受け、無駄とされる様々な取り組みや組織を廃止する予定だ。

トランプ氏はマスク氏を特別職の国家公務員に任命。マスク氏は無報酬で、3段階で最上位のトップシークレットの機密情報にアクセスする権限も得た。

DOGEは人事や歳出システムへのアクセス権限も得ており、政府内での影響力が強まると懸念されている。

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