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▽この事故は2月17日に発生。乗客76人と乗組員4人を乗せた米ミネアポリス発の4819便が着陸後に横転し、上下逆さまになった。
2025年2月17日/カナダ、トロント・ピアソン国際空港、着陸後にひっくり返った米デルタ航空機(AP通信)

カナダ運輸安全委員会が20日、トロント・ピアソン国際空港で米デルタ航空の旅客機が着陸後にひっくり返った事故の報告書を公表した。

この事故は2月17日に発生。乗客76人と乗組員4人を乗せた米ミネアポリス発の4819便が着陸後に横転し、上下逆さまになった。機種は三菱CRJ-900LR。

乗客21人が負傷し、うち2人が重傷を負った。

カナダ運輸安全委員会は報告書の中で事故原因を調査中とする一方、飛行機が着陸した際、衝撃で右のメインランディングギアが破損し、横転したとしている。

それによると、この便を操縦していたのは女性副操縦士。5日連続で同区間を担当していた。

副操縦士の総飛行時間は1422時間で、これは米連邦航空局(FAA)が定める民間パイロットの最低ライン以下であった。

カナダ運輸安全委員会は副操縦士が特定の航空学位を持っており、FAAの免除を受けたため、特例で商業飛行の操縦を許可されたと報告している。

着陸の約13秒前、飛行機の対気速度は154ノットに増加。報告書によると、突風が原因とみられる。

副操縦士はエンジンの推力を減らすためにスラストレバーを引いた。

着陸の2.6秒前、降下速度が速すぎることを示すアラートが鳴った。

報告書によると、着陸の1秒前、航空機の対気速度は134ノット、対地速度は11ノット。バンク角は右に7.1度、ピッチ姿勢は1度の機首上げ。降下率は毎分1110フィートと記録されていた。

ピアソン空港は事故当時、吹雪に見舞われ、15~20メートルの風が吹いていた。滑走路には雪が積もり、気温はマイナス8.6度であった。

運輸安全委員会は1年以内に最終報告書を公表する予定である。

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