◎ロサンゼルス郡保安局は捜査令状を同郡上級裁判所に提出し、ウッズ氏が運転していたSUVのイベントデータレコーダーの提供を求めていた。
ロサンゼルス郡保安局の宣誓供述書によると、2月23日に車両事故を起こしたタイガー・ウッズ氏は発見時、意識を失っていたという。
ウッズ氏はロサンゼルス郊外のローリングヒルズエステーツで事故を起こし、右足に重傷を負った。
宣誓供述書によると、事故現場近くの住民が車の中で意識を失っているウッズ氏を発見し、救助の要請を行ったという。住民はウッズ氏に声をかけたが、応答はなかったと述べている。
その後、最初に現場に到着した保安官事務所のカルロス・ゴンザレス氏が車を確認すると、ウッズ氏は意識を取り戻していたという。
宣誓供述書によると、ウッズ氏は事故現場と病院で質問を受けた際、運転していたことと事故発生時の状況を覚えていなかったという。
宣誓供述書は、ウッズ氏が運転していたSUVのイベントデータレコーダーの提供を求める捜査令状の一部としてロサンゼルス郡上級裁判所に提出された。同郡保安局のヨハン・シュレーグル副局長は2月22日と23日のデータを提出するよう要求している。
シュレーグル氏は以前、「(ウッズ氏の)薬物とアルコール検査は求めていません」と述べていた。ウッズ氏は2017年にフロリダ州で飲酒運転事故を起こしている。
裁判官は保安局の捜査令状を承認した。
車両事故の専門家はAP通信の取材に対し、「レコーダーで事故原因を特定できる可能性が高い場合、警察は裁判所にデータの開示を要求できます。また、事故原因を調査する中で血液検査を行うべきと判断した場合、私は実施すべきと信じています」と述べた。
ロサンゼルス郡上級裁判所の裁判官は、「他の単独と思われる車両事故の捜査でもイベントデータレコーダーの提供(を求める捜査令状)を許可するのか?」と質問を受けたが、回答を拒否している。
ウッズ氏の車は、23日の午前7時頃に当該地の下り坂で中央分離帯に衝突し、対向車線を越えて道路横の樹木に接触、横転した。
捜査にあたったアレックス・ビジャヌエバ保安官は当時、「ウッズ氏は1人で、アルコールや薬物を接種している兆候はなく、普通の単独事故だと思います」とコメントしていた。ただし、イベントデータレコーダーの内容によっては、罰金や違反切符を切られる可能性がある。
ウッズ氏は右下肢の脛骨と腓骨の開放骨折で手術を受け、負傷箇所はネジとピンで固定されたと伝えられている。