米国で「もち米レシピ」人気、現代風にアレンジ
レシピを提案したのは料理研究家であり外科医としての経歴も持つベティ・リウ(Betty Liu)さんで、自身の新刊料理本「The Chinese Way」に掲載された料理である。
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「糯米鶏(ローマイガイ)」と呼ばれる点心の定番を現代風にアレンジした「もち米料理」のレシピがこのほど紹介され、旧正月をはじめとする祝いの席や日常の食事にも適した一品として注目を集めている。レシピを提案したのは料理研究家であり外科医としての経歴も持つベティ・リウ(Betty Liu)さんで、自身の新刊料理本「The Chinese Way」に掲載された料理である。
もち米は炊く前に一晩水に浸しておくことで粒がふっくらとし、味をよく吸収する状態になり、基本の蒸し調理法が重要とされている。リウさんはこの料理を「点心の定番をヒントに、トマトペーストの旨味に夢中になっていた際に偶然生まれた」と説明し、その風味がスペイン料理のパエリアを思わせると述べている。もち米本来のモチモチとした食感に、焦げて香ばしくなった部分の食感が加わるのが特徴だ。
この料理は「トマト・ベーコン・スティッキーライス」と名付けられ、4人分のレシピとして公開された。主材料はもち米、トマトペースト、厚切りのスモークベーコン、シイタケ、ネギ、ニンニクなどで、スモークパプリカやフェンネルシード、赤唐辛子フレークといったスパイスも用いる。調理手順は蒸したもち米と炒めた具材を混ぜ合わせ、ストックを加えて汁気を吸わせながら煮込んでいき、仕上げにレモンの皮と果汁で風味を引き立てる構成だ。
具体的にはもち米を蒸器で蒸してから、ベーコンをカリカリになるまでフライパンで炒める。その脂を用いて香辛料やシイタケを炒め、トマトペーストを加えて香ばしくなるまで火を通す。次に、チキンストックや砂糖、塩を加えて味を調整しながら蒸したもち米を投入、具材とよく絡めた後さらに蒸し仕上げする。仕上げにネギの青い部分とレモンを散らし、温かいうちに提供する。
この料理は蒸したもち米のしっとりとした食感と、ベーコンやトマトの旨味が一体となった風味が特徴で、伝統的な点心料理のエッセンスを保ちながらも現代的な味わいを楽しめるものとしている。旧正月や家族が集まる食卓だけでなく、普段の食事にも取り入れやすいとされている。
リウ氏は外科医でもあり、料理本の中で自身の文化的背景と創造性を生かした多様なレシピを紹介している。「The Chinese Way」は伝統的な中華料理の技法や食材への理解を深めると同時に、それらを日常的な料理に応用することを提案する内容となっており、本レシピもそうした視点から生まれた一例といえる。
もち米料理は中国料理の祝い事や節句に欠かせない存在で、八宝飯や珍珠丸子(チンジュワンズ)など様々なバリエーションがある。リウ氏の提案するトマト・ベーコン・スティッキーライスは、そうした伝統的な料理文化の豊かさを現代の食卓へとつなぐ一皿として受け止められている。
