▽麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。
ワクチン(Getty-Images/AFP通信)-1.jpg)
米テキサス州西部で報告された麻しん(はしか)の患者が327人に達した。保健当局が25日、明らかにした。
全米で昨年確認された麻しん患者は285人であった。疾病対策センター(CDC)はテキサス州の流行について、過去数十年で最悪と指摘している。
麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。
免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染すると一生免疫が持続すると言われている。
テキサス州保健サービス局(DSHS)によると、ほぼすべての患者がワクチン未接種者または接種状況不明。これまでに少なくとも40人が入院している。過去5日間の新規感染者は18人であった。
麻しん、おたふくかぜ、風疹(MMR)ワクチンを2回接種した人の発症はわずか2例である。
テキサス州の感染内訳は5~17歳が140人で最も多く、次いで4歳以下が105人となっている。
ニューメキシコ州の患者は43人。テキサス州と隣接するレア郡が流行が続いている。
近郊のオクラホマ州では9人が感染。いずれもワクチン未接種または感染状況不明者である。
さらに、24日にはペンシルバニア州エリー郡で2人の感染が確認された。エリー郡保健局によると、2人は海外から帰国後に体調を崩したという。
全国の感染者数は25日午前の時点で378人。テキサス、アラスカ、カリフォルニア、フロリダ、ジョージア、カンザス、ケンタッキー、メリーランド、ミシガン、ニュージャージー、ニューメキシコ、ニューヨーク、オハイオ、ペンシルベニア、ロードアイランド州、バーモント、ワシントンの少なくとも17州で報告されている。