米アイダホ州消防士銃撃、容疑者死亡、山火事現場で待ち伏せか
事件はクートニー郡クールダレンの山間部で29日午後に発生。山火事は現地時間の午後1時30分頃に確認された。
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米アイダホ州クートニー郡の山火事現場で消防士たちが銃撃された事件について、捜査当局は6月30日、容疑者である20歳の男の身元を特定したと明らかにした。
事件はクートニー郡クールダレンの山間部で29日午後に発生。山火事は現地時間の午後1時30分頃に確認された。
クートニー郡保安官事務所によると、山火事の現場に向かっていた消防士たちが待ち伏せ攻撃を受け、2人が死亡、1人が負傷した。
ABCニュースは捜査に参加した当局者の話しとして、現場で死亡した男は同州在住のウェス・ローリー(Wess Roley、20歳)であることが確認されたと報じた。
州警察、SWAT(警察特殊部隊)、FBI(連邦捜査局)の戦術部隊が現場で対応に当たった。
数時間にわたる銃撃戦の末、SWATの隊員が容疑者の遺体を発見。すぐ近くにショットガンが落ちていた。
クートニー郡保安官事務所のノリス(Robert Norris)保安官は30日午後の記者会見で、「容疑者は自殺したとみられる」と語った。
またノリス氏は消防士2人が死亡、もう1人が負傷し、入院中であると述べた。
ノリス氏によると、クートニー郡の法執行機関は少なくとも5回、容疑者が関連する軽微な事件・トラブルに対応したことがあったという。
その中には不法侵入も含まれていたとのこと。
動機は不明であり、FBIと州警察が捜査している。
当局は容疑者が意図的に山火事を起こし、消防士を山の中に誘い込んで銃撃した可能性があるとみて捜査している。
また当局は容疑者以外の人物が事件に関与した可能性もあるとみて、現場で捜索活動を継続中。ヘリとドローンを投入し、不審者を探している。
山火事は現在も延焼中。一部地域に出ていた屋内退避命令は解除されたが、当局は周辺住民に警戒を呼びかけている。