SHARE:

米マサチューセッツ州で銃撃事件、警察官2人負傷、容疑者射殺

通報を受けたフォールリバー警察の3人の警察官が現場に到着した時、黒いSUVに乗っていた容疑者と遭遇した。
パトライト(Getty Images)

マサチューセッツ州フォールリバーで8日未明、警察官2人が発砲を受け負傷し、容疑者の男が射殺される事件が発生した。ABCニュースによると、容疑者は40歳の男で、拳銃に装着された「スイッチ」と呼ばれる改造装置により、銃を自動発射可能な状態にしていたという。

事件は午前0時13分ごろ、フォールリバー市内の住宅地で発生した。通報を受けたフォールリバー警察の3人の警察官が現場に到着した時、黒いSUVに乗っていた容疑者と遭遇した。警察は容疑者が拳銃を所持しているとの通報を受け、身柄の確認のため職務質問とボディチェックを行おうとした。ところが容疑者は暴力的に抵抗し、警察官と激しくもみ合う中で銃を取り出し発砲したという。

発砲により2人の警察官が負傷した。1人は肘に銃弾を受け、もう1人は腹部に当たったが防弾チョッキで防いだと報じられている。いずれも命に別条はなく、治療後、退院した。3人目の警察官にケガはなかった。報道によると、容疑者は現場で警察官の反撃を受け、その後病院で死亡が確認された。

警察が回収した銃はグロック製の拳銃で、銃身やトリガー付近に「スイッチ」と呼ばれる装置が装着されていた。この装置は通常の半自動発射を完全自動発射に変換するもので、一度トリガーを引くだけで連続して弾丸を発射できる性能を持つとされる。捜査当局はこの改造により容疑者が多数の弾丸を素早く発射できる状態だったとみている。

事件直前、警察は容疑者とその仲間らをガソリンスタンドで発見。そこで容疑者が危険な運転や駐車場で乱暴な行動をしていたとの通報があり、警察は容疑者と同乗者を立ち去らせた。警察はこの時点では逮捕に至らなかったものの、その後、別の通報で事件に発展したとして調査を進めている。

容疑者が発砲した動機については現在も捜査中で、具体的な背景は明らかになっていない。フォールリバー警察署長は声明で、「過酷な寒さの中で職務にあたる警察官が無事に家族のもとへ帰ることができたのは幸いだった」と述べ、現場での警察官の対応に感謝を示した。また警察官が地域社会を守るため日々危険と隣り合わせの業務を行っていることの重要性を強調した。

この事件は全米で銃器による暴力や警察官への攻撃が社会問題となっている中で発生したものであり、改造銃器の流通や公共の安全に関する議論を改めて喚起している。米国内では近年、違法な銃器改造装置の流通やオンラインでの販売が相次ぎ、各地の法執行機関が取り締まりを強化している。今回の事件を受けて、地域住民や当局はさらなる安全対策と銃規制の強化について検討を進める可能性がある。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします