米クルーズ船10代少女殺害、義理の弟を逮捕・起訴
少年は今週、事件への関与をめぐって逮捕され、保護者のもとへ引き渡されたというが、具体的な罪名や起訴内容の詳細は非公開とされている。
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米フロリダ州出身の18歳女性が昨年11月、家族と乗船していたクルーズ船で死亡した事件について、被害者の継兄弟である16歳の少年が逮捕・起訴された。現地メディアが2月7日に報じた。少年は今週、事件への関与をめぐって逮捕され、保護者のもとへ引き渡されたというが、具体的な罪名や起訴内容の詳細は非公開とされている。全ての裁判記録は未成年を理由に封印されており、捜査当局も公表を控えている。
死亡したのはフロリダ州出身のアンナ・ケプナー(Anna Kepner、18歳)さんで、クルーズ船「カーニバル・ホライズン号」での家族旅行中に亡くなった。ケプナーさんは学生で、チアリーディングに参加し、卒業後は米海軍に入隊してK9部隊で働くことを目標にしていた。彼女の死は当初から大きな注目を集め、悲しみと疑問が広がっていた。
ケプナーさんの遺体は25年11月7日、客室のベッド下から発見された。遺体は毛布に包まれ、救命胴衣に覆われており、船内スタッフが清掃中に見つけた。マイアミデイド郡の検視官は死因を「窒息死」と報告、殺人事件として捜査していた。それによると、首の側面に絞められた跡があったという。
少年が容疑者として浮上したのは、死亡後まもなく両親の離婚・親権争いに関連する家庭裁判所の手続きの中でだ。両親は別々の裁判書類で、継兄弟が事件の「容疑者」であると記載し、これが公的な疑惑として初めて表面化した。捜査は連邦捜査局(FBI)が主導し、国際航行中の船舶で発生した事件であるため特別な海事管轄権が適用されている。FBIと司法省、現地検察はコメントを控えている。
被害者の父親と継母は声明を発表し「娘の喪失は決して完全に癒えることのない痛みであり、暴力的で無意味な形で奪われた」と述べた。また、FBIと司法省の捜査に対する感謝とともに、「説明のない疑問と継続する痛みの中で、もはや沈黙していることはできない」と語り続ける意向を示した。声明では「娘の人生には意義があり、正義を求めて戦い続ける」とも強調された。
当局は船内の監視映像や電子カードのデータ、乗客や乗務員、家族の聞き取り記録を精査するなど、広範な捜査を継続しているとみられる。ただし、少年がどのような法的手続きに直面しているかについて公式な説明はない。少年は裁判所の審理に出廷したが、後に保護者の元へ戻されている。
この事件は閉ざされた環境での家族内における悲劇として国内外で大きな反響を呼んでいる。ケプナーさんの友人や地域社会は彼女が明るい性格であったことを記憶し、家族の悲しみに寄り添いながら事件の真相究明と正義の実現を求めている。
