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▽米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、2023年には600億ドル(約9兆3600億円)もの予算を計上した。
2025年1月20日/米ワシントンDC、大統領令に署名したトランプ大統領(AP通信)

国務省は24日、緊急食料支援プログラムとイスラエルおよびエジプトへの軍事援助を例外として、全ての対外援助事業・資金を凍結するよう命じた。

この命令により、保健、教育、開発、職業訓練、汚職対策、治安支援、その他取り組みを支援するために米国が世界各地で資金提供している数十億ドルのプロジェクトの大半が停止されることになる。

米国はどの国よりも多くの対外援助を行っており、2023年には600億ドル(約9兆3600億円)もの予算を計上した。

トランプ(Donald Trump)大統領と政府効率化省を率いるマスク(Elon Musk)氏は以前から、対外援助を含む政府予算の無駄を洗い出し、防衛費や国債の処理に充てると公言してきた。

現地メディアによると、国務省はルビオ(Marco Rubio)国務長官の署名が入った文書を世界中の大使館に送り、その旨を伝えたという。

なお、内戦下のスーダンなど、壊滅的な状況にある国に対する緊急食料支援プログラムは除外された。

この文書にはトランプ氏が20日に署名した援助凍結の大統領令も明記されている。

報道によると、診療所や予防接種プログラムなど、命を救うための保健プログラムは除外に含まれておらず、人道支援関係者を失望させた。

ルビオ氏の命令では同盟国イスラエルとエジプトへの軍事援助は凍結対象から除外されたが、ウクライナは含まれなかった。

バイデン前政権はトランプ氏がウクライナへの軍事支援を継続するかどうか疑問だったため、退任前に複数の予算を承認。しかし、議会が承認した予算約38億5000万ドルは執行されておらず、執行するかどうかはトランプ氏次第である。

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