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米アトランタで逮捕された記者、エルサルバドルに強制送還

人権団体はゲバラ氏が反トランプ集会を積極的に取材し、情報を発信していたことから、「政治的な理由」で逮捕されたと主張している。
2025年2月1日/米ジョージア州アトランタ、ジャーナリストのマリオ・ゲバラ氏(AP通信)

ジョージア州アトランタで逮捕・起訴された著名なジャーナリストがエルサルバドルに強制送還された。現地メディアが3日に報じた。

エルサルバドル出身のマリオ・ゲバラ(Mario Guevara)氏は6月14日、アトランタの抗議デモを取材中に逮捕。数日後、移民税関捜査局(ICE)に引き渡された。

弁護団はゲバラ氏の解放を求めていたが、裁判所はこれを認めず、敗訴が確定。強制送還された。

ゲバラ氏は3日、フェイスブックに動画を投稿。エルサルバドル政府関係者に護送され、車両から降りて、母親とみられる女性と抱擁する様子が映っていた。

ゲバラ氏は「祖国よ、祖国よ、祖国よ。神に感謝します。こんな形で帰るとは思っていなかったが、神に感謝します」と述べている。

国土安全保障省(DHS)はゲバラ氏が不法入国し、必要なビザ(査証)を持っていなかったと指摘。弁護団を「詐欺集団」と呼んだ。

人権団体はゲバラ氏が反トランプ集会を積極的に取材し、情報を発信していたことから、「政治的な理由」で逮捕されたと主張している。

ゲバラ氏は20年ほど前にエルサルバドルから逃れ、アトランタでジャーナリストとして働き始めた。昨年にはMGニュースというデジタル報道機関を立ち上げたばかりであった。

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