15日に地球を離れた4人の宇宙飛行士は、無事国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。
4人を乗せたクルードラゴンカプセルは、軌道を周回するISSの正面玄関に完璧な操作テクニックで接近、ドッキングした。
ISSでドッキングをサポートしたのは、NASAのキャスリーン・ルビンス氏、ロシアのセルゲイ・ルイシコフ氏とセルゲイ・クド・スべルチコフ氏の3人。
今回ISSに入居した野口 聡一氏、シャノン・ウォーカー氏、ビクター・グローバー氏、マイケル・ホプキンス船長は、6カ月間の無重力生活を開始する。
アメリカ航空宇宙局(NASA)によると、地上約410km地点に位置するISSの飛行士を3人から7人に増加することで、実行できる微小重力科学実験の量は3倍になるという。
4人をクルードラゴンとISS間のハッチを開く前に、シールチェックと圧力均等化を待つ必要がある。
ISS到着の数時間前、4人は船内の様々な機能を説明するビデオツアーを行った。
司令官のホプキンス氏は、「信じられない経験。これまでの旅は非常に素晴らしかった。私たちは非常に興奮している」と語った。
カリフォルニア州の民間企業、スペースX社のファルコン9ロケットとクルードラゴンカプセルは、宇宙旅行の商用化を目指し、テスト飛行を重ねている。
スペースXは宇宙飛行士の輸送手段開発、テスト、飛行を実現するために、NASAと30億ドル以上の契約を結んでいる。
一方、NASAは、乗務員輸送用ハ―ドウェアの所有および運用はしないことを決めており、民間企業などのパートナーから購入する新しいビジネススタイルを確立した。
スペースXはNASAの最初のパートナーである。同社が開発したファルコン9ロケットのパーツは再利用可能で、NASAのコスト削減に大きく貢献している。
なお、同じくNASAとタッグを組むボーイング社は国際宇宙ステーションへの「タクシーサービス」を開発したが、商用有人宇宙船CST-100スターライナーのソフトウェアに問題が生じた影響で、計画に遅れが出ている。る。
スペースXとNASAは宇宙飛行士を月に送り込む「新しいロケット」のテスト準備を進めており、2024年までに達成したいと考えている。また、民間人を月に送り込む旅行計画についても、10年後の開始を目指しているという。
4人は滞在期間中、少なくとも4回船外活動を行う予定である。
また、ボーイング社のスターライナーカプセルの到着をISSから見ることになるだろう。(無人飛行)
ボーイング社は声明の中で、「軌道への飛行は政府にのみ許可される領域だった。しかし、ついに、スペースXが民間企業初となる有人飛行をクリアした。私たちも来年中に追随する」と述べた。
ボーイング社のスターライナー有人飛行は、2021年6月以降に実施される予定。