米サウスカロライナ州で銃殺刑執行、15年ぶり

▽ブラッド・シグモン(Brad Sigmon、67歳)死刑囚は電気椅子や薬物注射ではなく、銃殺刑を選択した。
死刑制度の廃止を求める集会(ロイター通信)

サウスカロライナ州で7日、元恋人の両親を撲殺したとして死刑判決を受けた男の刑が執行された。

ブラッド・シグモン(Brad Sigmon、67歳)死刑囚は電気椅子や薬物注射ではなく、銃殺刑を選択した。

米国で銃殺刑が執行されたのは15年ぶりであった。

現地メディアによると、シグモンはより緩慢で拷問的な死を招く恐れがあるとして、銃殺刑を選んだという。

サウスカロライナ州矯正局は声明で、「シグモンは午後6時8分に死亡が確認された」と明らかにした。

シグモンは2001年、元恋人の両親を野球バットで殴り殺した罪で死刑判決を受けた。

死刑執行人は州矯正局の死刑執行室で頭からフードをかぶり、心臓の上に標的を置いた鉄の椅子にシグモンを縛り付けた。

その後、3人の死刑執行人が4.5メートル離れたところから実弾を発射した。

現地メディアによると、シグモンの弁護士は死刑執行直前にシグモンの最後の声明を証人に読み聞かせたという。その中でシグモンは、「死刑を廃止するために、仲間のクリスチャンに呼びかけたい 」と述べた。

米国で死刑制度を維持しているのは連邦政府、軍、サウスカロライナ州を含む27州。

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