米マサチューセッツ州介護施設火災、たばこが火元の可能性=消防
この火事は介護施設の一室で7月13日夜に発生。入居者10人が死亡、5人の消防士を含む30人が病院に搬送された。
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米マサチューセッツ州フォールリバーの介護施設で発生した火事について、消防当局は22日、たばこまたは酸素機器の電気系統の故障が出火原因の可能性があると明らかにした。
この火事は介護施設の一室で7月13日夜に発生。入居者10人が死亡、5人の消防士を含む30人が病院に搬送された。
地元メディアによると、マサチューセッツ州の介護施設で発生した火事としては、過去最悪の死者数となった。
この施設には約70人が入居していた。
消防は2階の一室から出火したとみて調査している。
マサチューセッツ州消防局の局長は記者会見で、火災が拡大した要因として医療用酸素の存在を指摘した。
また局長は「寝たばこが危険であることを認識しなければならず、酸素機器が近くにある場合は特に危険だ」と強調した。
警察は施設のスプリンクラーが正常に機能したかどうかなど、捜査を進めている。
ブリストル郡の地方検事は記者団に対し、「消防と警察が調べた結果、コンセント、照明、ヒーター、調理器具から出火した証拠は見つからなかった」と語った。
また検事は「火元とみられる部屋からタバコ、バッテリー駆動のスクーター、酸素濃縮器の残骸が見つかった」と明らかにした。この部屋の利用者は亡くなっている。
この施設は1964年に建てられ、2000年に大規模修繕を実施。市が作成した建物評価書には今年2月の時点で「良好な状態である」と記載されていた。
フォールリバーはマサチューセッツ州とロードアイランド州の州境に近く、ボストンの南方80キロに位置する。