小型機がハドソン川に着水、乗員2人自力で脱出 米ニューヨーク州
事故機はロングアイランド・マッカーサー空港を飛び立った後、飛行中に異常が発生したとみられ、パイロットが管制に緊急事態を伝えた後、ハドソン川への着水を余儀なくされた。
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米ニューヨーク州で2日午後、小型機がハドソン川に緊急着水し、搭乗していたパイロットと乗客の2人が泳いで岸にたどり着き無事救助された。単発の小型飛行機「セスナ172」は離陸直後にトラブルに見舞われ、ニューバーグ近郊のハドソン川の水面に緊急着水した。2人は軽傷とみられ、病院で治療を受けている。今回の事故については、連邦航空局(FAA)が原因を調査している。
事故機はロングアイランド・マッカーサー空港を飛び立った後、飛行中に異常が発生したとみられ、パイロットが管制に緊急事態を伝えた後、ハドソン川への着水を余儀なくされた。着水地点はマンハッタン中心部から北へ約100キロ、ニューバーグ近郊で、夜間かつ気温が低い状態での出来事であった。最初に救難要請を受けた消防当局が現場に急行、機体の残骸を発見した。乗員2人は自力で機体から脱出し、氷が浮く冷水の中を泳いで川岸にたどり着いたという。現場の状況は厳しく、氷片が漂う水温の低さが救助の妨げとなったが、2人とも大ケガは免れ、救急隊員による初期対応を受けた後、近隣の医療施設に搬送された。当局は2人の身元を公表していない。
ニューヨーク州のホークル(Kathy Hochul)知事は救助活動を評価し、「ハドソン川でのもう一つの奇跡」と表現した。これは2009年に航空機がハドソン川に不時着し、乗客乗員全員が無事救助された出来事に由来する表現である。今回の事故でも、迅速な対応が人的被害を最小限に食い止めたとの認識が示された。FAAの報道官は3日、事故原因について、機体の技術的な故障やその他要因について調査を進めていると述べた。調査には飛行データや通信記録、機体の解析などが含まれる見込みだ。
今回の緊急着水は飛行中に発生したトラブルに対してパイロットが冷静に対処した結果、最悪の事態を避けられた可能性が高いと専門家は指摘する。セスナ172は一般的な小型機で、訓練や短距離移動に広く用いられている機種だが、河川や水面への着水は通常の離着陸とは異なる高度な操作を必要とする。また、夜間や水温の低い環境での緊急対応は危険を伴うため、今回の2人の生還は幸運だったとみられている。FAAは今後、気象条件や機体の整備記録、パイロットの判断過程などを総合的に分析し、安全対策の強化に向けた報告書をまとめる方針である。
