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民主党議員「トランプ氏が2026中間選挙を妨害する」

トランプ政権下で選挙制度のあり方が主要な政治課題となる中、両党の対立は2026年中間選挙に向けて一層鋭さを増している。
トランプ米大統領(Getty Images)

民主党のアダム・シフ(Adam Schiff)上院議員(カリフォルニア州選出)は8日、今年11月に実施される中間選挙について、トランプ(Donald Trump)大統領が選挙結果を覆す可能性があると指摘した。シフ氏は8日放送のABCニュース番組で、「トランプ氏は選挙結果を破壊しようとするだろう」と述べ、中間選挙で共和党が議席を失った場合に何らかの行動を起こす可能性があると主張した。

またシフ氏は、トランプ氏が「選挙の国有化」を公然と唱えている点について言及しつつ、これが州の選挙管理権を侵す可能性を示唆するものだと批判した。合衆国憲法は選挙の管理権を各州に委ねているが、トランプ氏は選挙運営を連邦政府主導にしようとする発言を繰り返しているとし、これは民主主義の基本原則に反するとした。

シフ氏はさらに、FBI(連邦捜査局)がジョージア州選挙管理事務所の2020大統領選挙の投票用紙を押収した件を取り上げ、トランプ氏が過去の選挙結果を「盗まれた」とする根拠のない主張を続けている現状を強調した。このような背景を踏まえ、シフ氏はトランプ氏が中間選挙でも同様に結果に不満があれば挑戦する構えを見せていると分析した。

シフ氏はトランプ氏の支持基盤が同氏の政権運営に批判的な世論を背景に強硬な姿勢を取っているとも指摘した。直近の世論調査ではトランプ氏の支持率が低迷し、不支持が上回るとの結果が出ている。これに対してトランプ氏は「不正選挙」の主張を繰り返し、選挙制度に疑念を投げかけているとシフ氏は説明した。

またシフ氏は「われわれは彼らがこれから何をしようとしているかを無視すべきではない」と述べ、トランプ氏が選挙で敗北した場合には結果を覆すような行動を取る可能性があるとして警戒を強めた。また、共和党内の多くの議員がトランプ氏に対して十分に抵抗するとは思えないとも語った。

シフ氏はこうした事態への対応策として、有権者の大規模な投票参加を促すことが最良の防御策だと強調した。投票率を歴史的規模にまで高めることで、不正行為や結果の覆しを困難にするとの考えを示した。

この議論は選挙制度を巡る民主党と共和党の対立が激化している中で起きている。共和党の一部は市民権証明を強化する法案で投票登録の要件を厳格化することを提案しているが、民主党はこれが実質的な投票抑制につながると反発している。シフ氏も写真付き身分証明書の要求が投票機会の制限につながるとして反対の立場を示した。

シフ氏の発言は、米国の選挙の公正性と民主主義の将来に関する激しい議論を反映している。トランプ政権下で選挙制度のあり方が主要な政治課題となる中、両党の対立は2026年中間選挙に向けて一層鋭さを増している。

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