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ロシア政府、米軍によるベネズエラ沖の麻薬密輸船への攻撃を非難

トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この地域にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。
米国のヘグセス国防長官(AP通信)

ロシア外務省は5日、ベネズエラ沖で違法薬物を積載していたとされる密輸舶に対する米国の攻撃を非難し、カリブ海全域における潜在的なエスカレーションの危険性について警告した。

それによると、ラブロフ(Sergei Lavrov)外相は5日、ベネズエラの外相と電話会談を行い、この問題について協議したという。

同省は声明で、「ラブロフ外相は10月3日にベネズエラ近海の国際水域で米軍が行った船舶への新たな攻撃を強く非難する」と述べた。

また同省は「両外相はカリブ海における米国のエスカレートする行動が地域に広範な影響を及ぼす恐れがあることに対し深刻な懸念を表明した」と付け加えた。

ヘグセス(Pete Hegseth)米国防長官は3日、ベネズエラ沖で麻薬を輸送していた小型船に対して、攻撃を命じたと明らかにした。この空爆では4人が死亡したとされる。

トランプ(Donald Trump)大統領は先週、米国が中南米の麻薬カルテルと戦争状態にあると宣言した。

カリブ海に展開している米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに3隻の麻薬密輸船を爆破した。

トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この地域にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。

ヘグセス氏は5日、カリブ海における海軍の活動を称賛し、密輸船への攻撃を継続すると誓った。

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