▽トランプ大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
米国のルビオ(Marco Rubio)国務長官が初の外遊として、パナマを含む中米・カリブ海の4カ国を訪問する。国務省が23日、明らかにした。
同省の報道官は記者会見で、「ルビオ国務長官は来週後半から、パナマ、グアテマラ、エルサルバドル、ドミニカ共和国、コスタリカを訪問する予定だ」と語った。
トランプ(Donald Trump)大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。
トランプ氏は20日の就任式でもパナマ運河に言及。パナマ政府が約束を破り、運河の運営権を中国に譲り渡したと主張した。
国務省は声明の中で、「ルビオ国務長官が最初の外遊先に中米を選んだのには理由がある。トランプ大統領のアジェンダに取り組むこと、そして米国と近隣諸国の重要な問題に対処する必要がある...」
パナマ政府は運河を中国に譲渡したというトランプ氏の主張を否定している。
米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。しかし、米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。
米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。