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米国務長官がイスラエル訪問、ガザ紛争について協議

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午前の時点で7万9035人(行方不明者含む)、負傷者は16万4264人となっている。
2025年9月14日/イスラエル、エルサレム、ネタニヤフ首相(右)とルビオ米国務長官(AP通信)

米国のルビオ(Maro Rubio)国務長官が14日、イスラエルに到着し、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と会談、ガザ紛争について協議した。

ルビオ氏はイスラエルへ向かう前、X(旧ツイッター)への投稿で、「人質の解放、民間人への人道支援の確実な実施、ハマスによる脅威への対処に焦点を当てる」と書いていた。

またルビオ氏は「この地域の平和が目標であるならば、ハマスは存続できない」と付け加えた。

ルビオ氏はベングリオン空港からエルサレムに移動。ネタニヤフ氏と一対一で会談した。

現地メディアによると、2人は会談後、エルサレムにある「嘆きの壁」を訪れた。

嘆きの壁はユダヤ教における最も神聖な場所の一つとされている。正式には「西の壁」と呼ばれ、古代ユダヤ教の神殿であるエルサレム神殿の外壁の一部が残されたものだ。紀元70年にローマ帝国によって神殿が破壊された後も、この壁だけは崩されずに残り、ユダヤ人にとって神殿の記憶と信仰をつなぐ象徴となった。ユダヤ人は長いディアスポラの歴史の中で、この壁の前で祈り、神殿の再建を願ってきたことから嘆きの壁と呼ばれるようになった。

イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏はルビオ氏の訪問について「嘆きの壁の石と同じくらいの耐久性と強さを持つ米国・イスラエル同盟の回復力を示している」と述べたという。

またネタニヤフ氏は「トランプ(Donald Trump)大統領、ルビオ長官、そしてそのチーム全体の下で、この同盟はかつてないほど強固であり、私たちは非常に感謝している」と述べた。

ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は14日午前の時点で7万9035人(行方不明者含む)、負傷者は16万4264人となっている。

多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万4000人と推定されている。

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