米領プエルトリコ知事、老朽化した電力網の改善を約束
プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送配電や発電設備の改修を急いできた。
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米領プエルトリコのゴンザレス(Jenniffer González)知事は5月31日、同国の電力網を改善し、経済を活性化させるとSNSに投稿。公約を達成すると誓った。
ゴンザレス氏は29日の議会演説でも、慢性的な停電と生活費の高騰に対する怒りが高まる中、島の老朽化した送電網を改修すると約束していた。
プエルトリコは2017年のハリケーンで送電網が壊滅的な被害を受けて以来、送配電や発電設備の改修を急いできた。地元メディアによると、建て替えが必要な鉄塔は全体の40%にのぼる。
送電網の再建は道半ばだ。なお、2017年のハリケーンが襲来する前から、投資とメンテナンス不足により、送電網はすでに脆弱な状態であった。
ゴンサレス氏はSNSへの投稿で1月に就任してからの成果を列挙し、医療、教育、公共インフラの改善に数千万ドルを投資するという自身の公約にコミットした。
またゴンザレス氏は連邦政府の支援を受けながら、早急に電力網を復旧・強靭化すると約束した。
ゴンサレス氏は29日の議会演説で、今後の予算に800人の新規警察官と1200人の消防士の新規採用に1200万ドルを割り当て、医療従事者が米国本土に移住し続ける中、専門医の不足に対応するため、医師の採用に2400万ドルを計上すると説明した。
この予算はまだ議会で承認されていない。
プエルトリコ全土で4月16日に発生した停電では140万人以上が影響を受け、復旧に数日を要した。
24年12月31日のブラックアウトでは147万人が影響を受け、完全復旧に3日を要した。原因は地中送電線の不具合と報告されている。
その後も小規模な停電が何度も発生している。