◎「観光客はサンフアンをディズニーとラスベガスをミックスしたような街と思っています...
米領プエルトリコ、首都サンフアンのバー(Getty Images)

米領プエルトリコの首都サンフアンは夜通しパーティーを楽しめることで有名だが、新しい条例がそれを変えることになりそうだ。

ロメロ(Miguel Romero)市長は8日、特定の時間帯にアルコールの販売を禁じる条例に署名した。

この条例は11月に施行される予定。サンフアンにある数百のレストランやバーに影響を与える可能性があり、観光業界が深刻な懸念を表明している。

この条例案を巡っては、数十年にわたる監視のないアルコール文化に慣れ親しんできた反対派と賛成派が激しい議論を交わしてきた。

サンファンの歴史地区の住民は概ね条例を支持しているように見える。

AP通信の取材に応じた71歳の男性は「サンフアンは何でもありと思われる」と語った。「観光客はサンフアンをディズニーとラスベガスをミックスしたような街と思っています...」

サンフアンの貴重な歴史地区にはアルコール飲料を片手に持った観光客が押し寄せ、狭い路地で騒いだり、朝方まで楽しく飲み騒ぐ。パーティーは海辺の有名な住宅街でも多発し、そこでお祭り騒ぎする人々は日の出を見てまた飲み騒ぐのだ。

同じような光景がサンフアン中で繰り広げられ、通りのレストランやバーは夜明けまで満員状態。深夜にもかかわらず大音量で音楽を流す広場まである。

新しい禁酒法は日曜から木曜のアルコール販売可能時間を午前6時~翌午前1時。金曜と土曜は午前2時までとしている。

大麻販売店で働く34歳の男性はAPに、「これは完全にやり過ぎだ」と語った。「深夜から朝方のパーティーで生計を立てている人は死んでしまいます...」

禁酒法の対象はサンフアンのレストランやバー。ホテルは対象外であり、その中にあるバーはこれまで通り、朝方までアルコールを提供できる。これは観光業界に配慮したものであり、サービス業界の猛反発を招いた。

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