米ロサンゼルスで移民局の摘発作戦に抗議するデモ勃発、数百人拘束

ソーシャルメディアで共有された動画にはICEとロサンゼルス市警がデモ参加者と対峙する様子が映っていた。
2025年6月6日/米カリフォルニア州ロサンゼルス市内、機動隊と移民税関捜査局(ICE)に抗議するデモ参加者(ロイター通信)

カリフォルニア州ロサンゼルスで移民税関捜査局(ICE)の摘発作戦に抗議するデモが続いている。

米自由人権協会(ACLU)によると、ICEの捜査官は6日、ロサンゼルス市内の複数の地区を捜索し、子供を含む数百人の移民を拘束したという。

これに反発した多くの市民が抗議デモを行い、一部が機動隊と衝突。複数人が逮捕された。

現地メディアによると、デモ隊は7日、市中心部を行進し、ICEの摘発に抗議したという。

ソーシャルメディアで共有された動画にはICEとロサンゼルス市警がデモ参加者と対峙する様子が映っていた。

機動隊は暴徒化した一部のデモ参加者に向けて催涙ガス弾を発射。公務執行妨害や暴行罪で複数人を逮捕した。

国境警備隊トップのバンクス(Michael Banks)氏はX(旧ツイッター)への投稿で、「捜査当局者に対する暴行容疑で複数人が逮捕された」と明らかにした。

連邦捜査局(FBI)も声明を出し、「パトカーを破壊した人物を追跡している」と述べた。

ロサンゼルス連邦検察は声明で、「今週末に予定されている当局の家宅捜索は計画通り実施される」と強調した。

また検察は「これらの合法的な捜査を妨害した者は逮捕・起訴されることになる」と警告した。

ボンディ(Pam Bondi)司法長官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。ICEと警察への攻撃を「テロ」と呼び、民主党員が襲撃に関与していると主張した。

トランプ(Donald Trump)大統領は不法移民と合成麻薬フェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

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