米NYチャイナタウンで移民税関捜査局に抗議するデモ、逮捕者も
現地メディアによると、抗議者たちはICEに抗議しながら通りを行進し、複数の道路を封鎖。ICE の車両を収容するガレージの出入りを妨げ、バンが出ようとした際に阻止したという。
に抗議するデモ参加者と警察官(Getty-Images/AFP通信).jpg)
米ニューヨーク市で29日、移民税関捜査局(ICE)の摘発に抗議するデモが行われ、複数人が逮捕された。
事件はマンハッタン南部のチャイナタウン近くで発生。現地メディアによると、抗議者たちはICEに抗議しながら通りを行進し、複数の道路を封鎖。ICE の車両を収容するガレージの出入りを妨げ、バンが出ようとした際に阻止したという。
ニューヨーク市警(NYPD)は声明で「複数の人物が通りやガレージ前を遮断し、何度も退去を求めたが従わなかった」と説明。これにより複数の人物が逮捕されたと公表したが、人数や容疑の詳細については明らかにしていない。
抗議は先月この地域の別の通りでICEなどによる摘発があったことをきっかけとしている。10月下旬、チャイナタウンの中心部を通る運河沿いの通りで、偽ブランド品を扱う露天販売者らに対する捜査が行われ、少なくとも9人が逮捕された。
そのうち米国市民権保持者とされる4人が約24時間拘束されたと伝えられている。
この地域は観光客も多く訪れ、非正規移民が安価な模造ブランド品などを扱う露天商として活動してきた場所である。10月の摘発時には覆面をした連邦捜査員や装甲車両が出動し、目撃者のなかには「911(同時多発テロ)以降で最も軍事的だ」と語る者もいた。
摘発直後には数百人規模の抗議デモが行われ、別の場所でも拘束者が出た。抗議参加者や市の移民支援団体はこれを「移民コミュニティに対する過剰な弾圧」「恐怖をあおる行為」と非難した。
しかし、NYPDは今回の逮捕について、「交通妨害と治安維持のための対応であり、通常の抗議と同様の手続きを行っただけ」と説明。ICEによる執行行為については関与を否定しており、警察として「市民の安全維持が目的だった」としている。
今回の逮捕は10月以降強化されているICEの摘発行動と、それに抗議する市民との間で緊張が高まっている現状を浮き彫りにした。特にチャイナタウンという地域の特性や、非正規移民コミュニティの存在が、移民政策・執行と市民権保護の狭間で大きな論点となっている。
