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寝ていた男性の衣服に火つける、容疑者2人逃走中 米ニューヨーク市

現場はマンハッタン中心部にある駅近くの歩道上で、37歳の男性が眠っていたところに複数の人物が近づき、衣服に火をつけてそのまま逃走したという。
パトライトと規制線5(Getty Images)

ニューヨーク市警察(NYPD)は3日夜、マンハッタンの駅付近で、寝ていた男性の衣服に火をつけたとして、容疑者2人を追跡していると発表した。事件は同日午後8時40分ごろに発生した。

現場はマンハッタン中心部にある駅近くの歩道上で、37歳の男性が眠っていたところに複数の人物が近づき、衣服に火をつけてそのまま逃走したという。通報を受けて駆け付けた救急隊が炎を消し止め、男性を救急搬送した。男性は病院で手当てを受け、命に別条はないという。

NYPDによると、犯行に関与したとみられる人物は3人で、火をつけた直後に近くの駅構内へ逃げ込んだ。現在のところ2人が行方不明で、警察は容疑者の特定と行方把握を急いでいる。3人のうち1人は逮捕されたと伝えられているが、NYPDは詳細を明らかにしていない。

この種の無差別放火事件は近年、米国内の公共交通機関を舞台に複数発生しており、治安面での懸念が高まっている。2025年12月には地下鉄車内で寝ていた乗客が放火され重傷を負ったとして18歳の高校生が逮捕された。

さらにニューヨーク市内の地下鉄で眠っていた女性が無言で火をつけられ死亡したケースもあり、当局が公共空間の安全確保とホームレスなど弱者保護の必要性を強調する背景となっている。

専門家はこのような凶悪事件が発生する背景には都市部の精神保健問題や社会的孤立、ホームレス支援の不十分さがあると指摘する。ニューヨーク市ではホームレス支援策が政治的議論の焦点となっており、最近の冷え込みによる複数の凍死事案を受けて行政が対応方針を修正する動きも出ている。治安当局は犯行動機や容疑者像の解明を急ぐ一方で、市民に対して引き続き情報提供を呼びかけている。

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