米ブラウン大学銃撃事件、11人死傷、容疑者とみられる人物拘束
当局は14日未明、事件と関連があるとみられる人物を拘束したと発表した。
.jpg)
米ロードアイランド州のブラウン大学キャンパスで13日午後、銃撃事件が発生し、2人が死亡、9人が重軽傷を負った。当局は14日未明、事件と関連があるとみられる人物を拘束したと発表した。
拘束された人物は同大学の学生ではなく、これまでの捜査で公開された映像と情報をもとに捜査当局が行動を追跡し、宿泊先のホテルで身柄を確保したという。
銃撃事件は13日の午後4時ごろ、ブラウン大学の物理学棟付近で発生。現場では当時、期末試験を控えた学生らが学内で過ごしており、複数の発砲が確認された。警察によると2人がその場で死亡、9人が病院に搬送された。負傷者のうち8人の容体は安定、1人は意識不明の重体だという。
警察によると、容疑者とみられる人物は14日の午前3時45分ごろ、ブラウン大学の南方約45キロに位置するホテルで確保された。現場で所持していたとみられる複数の銃器が見つかっているが、当局は現時点でこの人物を「容疑者」ではなく「関係者」として扱っていると説明した。一方で、連邦捜査局(FBI)や地元警察は「別の容疑者は追跡していない」と述べている。
警察が公開した映像には、黒い服を着た人物がキャンパス周辺の通りを歩く様子が捉えられており、捜査当局はこの人物を事件当時の行動と関連づけて捜査を進めていた。映像には顔がはっきり映っていないため、特定には至っていないが、これが拘束につながったという。
事件発生直後、大学はキャンパスに避難命令を発出し、学生や教職員に建物内に留まるよう呼びかけた。14日早朝にはこの避難命令が解除されたものの、キャンパスの一部地域は依然として捜査対象区域として制限されている。大学当局は学生や教職員に対し、引き続き安全確保に努めるよう要請している。
ブラウン大学の学長は声明で、「このような暴力が私たちのコミュニティに襲いかかることは想像を絶する悲劇であり、犠牲になった方々とその家族への哀悼の意を表する」と述べた。また学長は、負傷した学生や教職員に対して支援を行う姿勢を示した。授業や試験は当面中止、カウンセリングなどの支援サービスが提供される予定である。
当局や大学関係者は引き続き詳細な捜査を進めるとし、背景や動機についての説明は今後の発表を待つ必要があるとしている。
