旅客機内で出産、母子とも健康 米ニューヨーク州
カリビアン航空によると、ジャマイカの首都キングストンを出発し米ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港へ向かっていた便で、乗客の女性が陣痛を訴え、そのまま機内で出産した。
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カリブ海地域から米国へ向かう旅客機内で女性が出産した。現地メディアが6日に報じた。
カリビアン航空によると、ジャマイカの首都キングストンを出発し米ニューヨーク州のジョン・F・ケネディ国際空港へ向かっていた便で、乗客の女性が陣痛を訴え、そのまま機内で出産した。
この出来事が起きたのは4月4日、航空機が着陸態勢に入った時だった。パイロットは航空管制に対し、「妊娠中の乗客が陣痛に入った」と連絡し、到着ゲートで医療スタッフの待機を要請した。音声記録によると、管制官は出産の進行状況を確認し、すでに赤ちゃんが誕生したと伝えられると、「ケネディと名付けるべきだ」と冗談交じりに提案したという。
カリビアン航空は声明で、今回の件を「機内での医療事案」と説明し、母子は着陸後に医療関係者の手当てを受け、必要なケアを受けていると明らかにした。また、乗務員が冷静かつ適切に対応し、機内の安全と乗客の安心を確保したとして、その対応を評価した。
妊娠中の航空機利用については、一般的に出産予定日が近づくまでは可能とされるが、状況によっては医師の判断が求められる。カリビアン航空の規定でも妊娠32週までは原則として医療証明なしで搭乗可能だが、それ以降は医師の許可が必要だ。今回の女性が妊娠何週であったかは公表されていない。
機内での出産は極めてまれだが、過去にも同様の事例が報告されている。高度数千メートルの上空という特殊な環境での出産は、医療設備が限られる中での対応が求められるため、乗務員の判断力や連携が重要となる。今回のケースでは着陸直前というタイミングもあり、地上の医療体制と迅速に連携できたことが母子の安全につながった。
思いがけない空の上での誕生は多くの乗客や関係者にとって忘れがたい出来事となった。冗談めかして提案された「ケネディ」という名前とともに、この赤ちゃんの誕生は空の旅の一幕として語り継がれていくだろう。
