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▽パナマ運河は世界で最も交通量の多い航路のひとつ。トランプ政権の焦点のひとつとなっている。
パナマ運河を航行するコンテナ船(ロイター通信)

国務省は5日、パナマ政府が米船舶のパナマ運河通行料を免除することに合意したと発表した。

しかし、パナマ運河庁は米国務省の発表を否定。「運河の通行料に変更はない」と強調した。

米国務省は声明の中で、「パナマ政府は米船舶から通航料を徴収しないことで合意した」と述べた。

パナマ運河庁はこう強調した。「同庁は船舶の通過に関して、米国の関係当局と対話する用意がある」

トランプ(Donald Trump)大統領はパナマ運河の通行料が高騰していることに不満を示し、パナマ政府に運河の管理権を米国に返還するよう求めている。

またトランプ氏は「パナマ政府が約束を破り、運河を中国に譲り渡した」と主張している。

パナマ運河は世界で最も交通量の多い航路のひとつ。トランプ政権の焦点のひとつとなっている。

トランプ氏は就任当日の演説で、「道義的にも法的にも、この寛大な約束が守られないのであれば、我々はパナマ運河の返還を要求するだろう」と述べていた。

トランプ氏はパナマが運河の管理権を中国に譲り渡したと繰り返し主張しているが、パナマと中国はこれを否定している。

ルビオ(Marco Rubio)米国務長官は今週初め、中米歴訪の一環としてパナマを訪問し、ムリノ(José Raúl Mulino)大統領と会談。ムリノ氏は中国の大経済圏構想「一帯一路」から撤退すると宣言した。

ムリノ氏はパナマ運河の管理権については、米国への返還を否定。「絶対にない」としている。

米国は1914年にパナマ運河を建設し、何十年もの間、運河周辺の領土を管理してきた。米政府は共同管理の期間を経て、1999年に運河の管理権をパナマ政府に引き継いだ。

米国はパナマの最大の貿易相手国であり、2012年に米国・パナマ自由貿易協定(FTA)を結んでいる。

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