◎ジェンダーレストイレは「誰でもトイレ」とも呼ばれ、性別にかかわらず使える。
公衆トイレのマーク(Getty Images)

オハイオ州で「ジェンダーレストイレ」を禁じる法案が州議会を通過し、州知事の署名で成立する予定だ。

この法案は州内の幼稚園から高校、大学において、生徒が出生時に割り当てられた性別にあったトイレや施設(シャワー室や更衣室など)を使用することを義務付けるものである。

ジェンダーレストイレは「誰でもトイレ」とも呼ばれ、性別にかかわらず使える。

これはトランスジェンダーの女性が女性トイレを使えるようになると、トランスジェンダーのふりをして性犯罪が発生するという懸念に対処するものだ。

同法案は学校による1人用トイレの設置を妨げるものではなく、また、異性が他者を助けるために性別とは逆のトイレ・施設に入ることを禁止するものでもないとしている。

共和党が多数派のオハイオ州下院は賛成60ー反対31、上院は賛成24ー反対7で法案を可決した。

共和党議員は上院の採決に先立ち演説。「学校が安全な場所であることを保証するために、州議会は立法権を行使する」と強調した。「バスルーム、シャワー室、更衣室はすべて、生徒にとって安全な場所であるべきなのです...」

反対派はこの法案がトランスジェンダーの生徒に対する根拠のない懸念を抱かせ、かえってトランスジェンダーの生徒を差別や暴力にさらす可能性があると指摘している。

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