米ニューヨーク州で「チクングニア熱」検出、州内初
ヒトからヒトに移ることはない。
.jpg)
米ニューヨーク州でチクングニア熱の感染者が確認された。保健当局が14日、明らかにした。
チクングニア熱はチクングニアウイルスを原因とする蚊媒介性感染症で、ネッタイシマカやヒトスジシマカによって広がる。
潜伏期は2〜12日で高熱、激しい関節痛、頭痛、筋肉痛、発疹などを特徴とする。致死率は低いが、関節痛が長期間続く場合がある。特効薬やワクチンはなく、治療は対症療法と蚊の制御が中心となる。
ヒトからヒトに移ることはない。
州保健局によると、ロングアイランドのナッソー郡に居住する住民からチクングニアウイルスが検出されたという。米国内でこのウイルスが検出されたのは6年ぶり、ニューヨーク州では初めてである。
州保健局は声明で、「この住民は8月に地域外(国外ではない)への旅行後に症状が現れ始めた」と説明した。
感染経路は明らかになっていない。
当局は感染した蚊に刺された可能性が高いとしながらも、ロングアイランドの蚊の集団からはチクングニアウイルスが検出されていないと報告している。