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▽ジョンソン氏は元陸軍将校で、中央情報局(CIA)に勤めていたこともある。
米国とメキシコの国旗(Getty Images)

トランプ米政権の駐メキシコ大使が19日、首都メキシコシティに到着し、シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領と会談した。

第1次トランプ政権でエルサルバドルの大使を務めたジョンソン(Ron Johnson)氏は夫人と共に大統領府を訪れた。メディアの質問には答えなかった。

ジョンソン氏は元陸軍将校で、中央情報局(CIA)に勤めていたこともある。

ジョンソン氏はエルサルバドルのブケレ(Nayib Bukele)大統領の盟友であり、政府の行事以外でもブケレ氏のソーシャルメディアに頻繁に登場していた。

地元メディアによると、ジョンソン氏は麻薬カルテルの壊滅、合成麻薬フェンタニルと不法移民対策の強化をシェインバウム氏に働きかけたとみられる。

トランプ(Donald Trump)大統領は不法移民とフェンタニルによる「脅威」を理由に、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく国家非常事態を宣言。メキシコ国境に軍を展開し、軍用機で不法移民を送還するなど、様々な移民対策を導入している。

トランプ氏は3月、メキシコとカナダの輸入品に対する25%の関税を発動。中国には10%の追加関税を課した。

しかし、トランプ氏は2日後、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)対象の製品に関しては4月2日まで関税を免除。その後、免除期間をさらに延長した。自動車と部品、鉄鋼、アルミニウムに対する25%関税(全世界対象)は発動している。

トランプ氏は2月、メキシコの麻薬組織シナロア・カルテルやハリスコ新世代など、中南米の8つの麻薬組織を「外国テロ組織」に指定。検察当局は先週、麻薬カルテルとの協力で告発された人物をテロ関連容疑で起訴した。

不法移民対策はうまく機能しているようにみえる。メキシコ国境で25年3月に検挙された移民の数は7500人を下回り、過去最低を更新した。過去4年間の月平均は約15万5000人である。

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