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ピンポンダッシュ殺人事件、容疑者宅から複数の銃器押収 米テキサス州

検察は第1級殺人罪で容疑者を起訴。有罪が確定した場合、死刑に処される可能性がある。
2025年9月1日/米テキサス州ヒューストン、11歳の少年が撃たれた現場近くの通り(AP通信)

テキサス州ヒューストンで「ドアノックチャレンジ」を行った少年(11歳)が射殺された事件について、捜査当局は3日、容疑者の自宅を家宅捜索し、複数のライフルを含む少なくとも20丁の銃器を押収したと明らかにした。

ドアノックチャレンジ(ピンポンダッシュ)は他人の家のドアをノックしたり、インターホンを鳴らして、住人が出てくる前に逃げるいたずらのこと。多くの場合、子供のいたずらとして行われるが、犯罪行為にも該当しうる迷惑行為である。

事件はヒューストン南東部の住宅地で8月30日の午後10時55分頃に発生。少年は背中を撃たれた後、1ブロックほど走り、力尽きた。

警察は少年を撃ったとして、レオン・ゴンザロ・ジュニア(Leon Gonzalo Jr.)容疑者を拘束。事情聴取を行った後、解放したが、少年が8月31日に亡くなったことを受け、殺人罪で逮捕した。

検察は第1級殺人罪で容疑者を起訴。有罪が確定した場合、死刑に処される可能性がある。

新たに提出された裁判資料によると、被告の自宅を家宅捜索した結果、複数のAR式ライフルを含む少なくとも20丁の銃器が押収されたという。

少年がどの銃で撃たれたかは明らかになっていない。少年の身体からは銃弾1発が摘出された。

ハリス郡の地方検事は3日の法廷審理後、記者団に対し、「銃器の使用は解決策ではない。高速道路で割り込まれた時であれ、近所で子供たちに腹を立てた時であれ、銃を使うことは絶対に許されない」と語った。

警察によると、少年は従兄弟と一緒にドアノックチャレンジを行っていたという。

警察は裁判所に提出した資料の中で、「少年の従兄弟は捜査官に対し、ドアをノックして一緒に走って逃げたところ、背後で銃声がして、その後、もう1回銃声がしたと説明した」と述べている。

従兄弟は少年が撃たれたことに気づき、家に戻って家族に助けを求めたという。

被告の弁護士は3日、裁判所前で記者団の取材に応じ、「被告が無実であることを証明する自信がある」と語った。

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