米ニューヨークのデパートで女性刺される、娘のおむつ交換中、容疑者逮捕
事件はヘラルドスクエアにある老舗デパート「メイシーズ」で11日の午後3時頃に発生。同店の7階にある女性用トイレで起きたとされる。
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米ニューヨーク市マンハッタンのヘラルドスクエアにあるデパートで、観光客の女性が店内のトイレで赤ちゃんのおむつを替えていたところ突如刺される事件が発生し、警察が容疑者を逮捕した。現地メディアが12日に報じた。
それによると、事件はヘラルドスクエアにある老舗デパート「メイシーズ」で11日の午後3時頃に発生。同店の7階にある女性用トイレで起きたとされる。
刺されたのはカリフォルニア州出身の女性観光客(38歳)で、生後10カ月の娘のおむつを替えている最中に背後から刃物で背中と腕を刺されたという。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、夫がその場で容疑者を取り押さえ、警察に引き渡したという。女性は救急搬送され、治療を受けている。命に別条はなく、女児にケガはなかった。
容疑者は43歳のケリー・アーヘン(Kerri Aherne)。マサチューセッツ州トックスベリー在住とされている。警察は攻撃が明確な動機のない無差別的な行為であった可能性が高いとみており、検察が容疑者を殺人未遂、暴行、武器不法所持、児童虐待の危険行為など複数の罪で起訴した。
当局は容疑者の認否を明らかにしていない。
NYPDは被疑者について情報を公表していないものの、地元メディアによると、容疑者はホームレスとみられる。当局は容疑者の動機や精神状態について引き続き調べを進めている。
メイシーズは声明で今回の事件について「このような出来事が発生したことに深い悲しみを覚える。お客さなと従業員の安全確保が最優先であり、当局と協力して事態の把握に努めている」と述べた。現在クリスマス商戦の真っただ中で、多くの買い物客が同店を訪れていたことから、店舗内の安全管理体制について不安の声が広がっている。
事件後、ヘラルドスクエア周辺ではNYPDによるパトロールが強化され、目撃者などからの情報提供が呼びかけられている。当局は「観光客や市民が安心して買い物できる環境を維持することが重要だ」とコメントし、同様の事件防止に向けた対策を検討している。
