米ニューメキシコ州当局、旧エプスタイン牧場の捜査を再開
エプスタイン氏は1993年にこの牧場を購入し、プライベート滑走路を備えた約2480平方メートルの邸宅を建設した。
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米ニューメキシコ州の捜査当局は19日、故ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Edward Epstein)氏が所有していた牧場における違法行為疑惑についての調査を再開すると発表した。州司法長官は声明で、司法省が最近開示した未公開のFBI(連邦捜査局)文書を精査した結果、再調査の必要があると判断したと述べた。調査は司法省や他の法執行機関と協力し、未編集ファイルの即時アクセスを求める形で進められるという。
この件はニューメキシコ州が2019年に一度調査を取り下げて以来の動きとなる。当時はニューヨーク州の連邦検察官からの要請により州の捜査は終了していた。しかし、州司法長官は、今回開示されたFBI文書の内容が「さらなる精査に値する」とし、未公開情報の調査・検討を再開する決断を下したとしている。捜査当局は今後、残存する関連証拠の収集・保全に加え、状況に応じて捜査範囲や管轄権の評価を行う方針だとしている。
これに先立ち、州議会は「真実委員会(truth commission)」と呼ばれる特別委員会を設置、2月17日に初会合を開いた。この委員会は共和党・民主党の下院議員4人で構成され、この牧場で性的虐待や人身売買が行われた可能性や、当時の公務員の腐敗の有無、連邦捜査との連携不足などについて調査を進める役割を担う。委員会は証言や文書の提出を求める権限を持ち、問題の全貌解明を目指すとしている。
エプスタイン氏は1993年にこの牧場を購入し、プライベート滑走路を備えた約2480平方メートルの邸宅を建設した。エプスタイン氏は2008年に未成年者との売春の罪で有罪判決を受けたが、ニューメキシコ州では性犯罪者登録をしていなかったことも州議会の調査対象となっている。
この物件はエプスタイン氏の死後、2023年に遺産管理人によって売却され、債権者への支払いに充てられた。購入者はテキサス州の共和党政治家の家族で、現在は「サンラファエル牧場(San Rafael Ranch)」と改称され、キリスト教リトリートとして運営する計画があるとされる。購入者は捜査への協力を表明している。
ニューメキシコ州でのこの動きは、エプスタイン文書の透明性(全開示)を求める国民的な要求が高まる中でのものであり、長年未解決だった牧場の疑惑に新たな光を当てる可能性がある。
