◎事故は6月26日の午前7時頃に発生した。
現地メディアによると、南西部のニューメキシコ州で熱気球が墜落し、乗船していた5人全員が死亡したという。
同州アルバカーキの警察当局は声明で、事故は26日の午前7時頃に発生したと述べた。現地メディアによると、死亡した5人のうち2人はアルバカーキ警察署の輸送官の両親、マーティン・マルティネス氏とメアリー・マルティネス氏だったという。
警察のスポークスマンは犠牲者の氏名を公表しなかったが、男性パイロットと男女2人はニューメキシコ州中部から来たと説明した。
マーティン・マルティネス氏はアルバカーキ警察署のパトロール部隊に従事していたと伝えられている。同警察署長のハロルド・メディナ氏は声明で、「事故対応にあたった一部の署員は、マーティンと一緒に働いていた」と述べた。「私たちはショックを受けています。マーティンは地域の治安を守り、現在も地元で働いていました」
気球はアルバカーキの通りに墜落した際、配電線に接触し、炎上した。現地メディアによると、配電線に接触した影響で地域の約13,000世帯が停電したという。停電はその後復旧した。
連邦航空局(FAA)によると、熱気球は上空約30mで制御を失い墜落したという。ソーシャルメディアで共有された動画には、事故を目撃した市民が消火器で炎を消そうとする様子が記録されていた。
FAAは声明の中で、熱気球の機体名と番号はキャメロン0-120と述べたが、それ以上の情報は明らかにしなかった。
墜落の原因はまだ特定されていない。国家運輸安全委員会(NTSB)は現場に調査員を2名派遣すると述べた。
アルバカーキは熱気球のメッカとして知られ、10月に開催される9日間のイベントには世界中から数十万人の観客とパイロットが集まる。
地元の熱気球愛好家は時期を問わず空の旅を楽しんでいるが、事故の発生頻度は低い。
NTSBのデータベースによると、アメリカでは2008年以降、熱気球事故が12件発生したという。そのうち2件はアルバカーキのすぐ近くで発生した。
2016年にテキサス州で発生した事故では乗船していた16人全員が死亡した。この熱気球は高圧送電線に接触し、その後牧草地に墜落した。