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▽過去1週間の新規感染者は84人。その大半が南部テキサス州で確認されている。
2025年3月1日/米テキサス州、麻しんワクチン接種の様子(AP通信)

疾病対策センター(CDC)は25日、今年全国で確認された麻しん(はしか)感染者が884人に達したと明らかにした。

過去1週間の新規感染者は84人。その大半が南部テキサス州で確認されている。

全米で昨年確認された麻しん患者は285人。CDCはテキサス州の流行を「過去数十年で最悪」と説明している。テキサス州の感染者は646人となった。

麻しんは「麻しんウイルス」によって引き起こされる急性の全身感染症。ウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強い。

免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染すると一生免疫が持続すると言われている。

テキサス、ニューメキシコ、アラスカ、アーカンソー、カリフォルニア、コロラド、フロリダ、ジョージア、ハワイ、イリノイ、インディアナ、カンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メリーランド、ミシガン、ミネソタ、ミズーリ、モンタナ、ニュージャージー、ニューヨーク、オハイオ、オクラホマ、ペンシルバニア、ロードアイランド、テネシーバーモント、バージニア、ワシントンの計29州で患者が確認されている。

3人以上の感染者が確認されたのはテキサス、ニューメキシコ、インディアナ、カンザス、ミシガン、オハイオの少なくとも6つの州。

テキサス州では西部で感染が急拡大している。テキサス州保健サービス局(DSHS)によると、25日時点の感染者は646人、その大半が子供である。

CDCは声明で、「全国レベルでもテキサス州でも、実際の感染者数はこれをはるかに上回っている可能性がある」と述べた。

CDCによると、今年の感染者の97%がワクチン未接種者または接種状況不明者である。

米国は2000年に世界保健機関(WHO)の麻しん排除認定を受けたが、この状態が続けば認定取り消しになる可能性がある。

テキサス州では今年、ワクチン未接種の子供2人が死亡している。2人に基礎疾患はなかった。

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