▽米国では昨年10月頃から鳥インフルが大流行し、数千万羽の養鶏が殺処分され、卵の価格を押し上げてきた。
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米国農務省(USDA)は14日、全国の鶏卵卸売価格が3週連続で下落したと明らかにした。
それによると、先週の平均卸売価格は1ダース(12個)あたり4.15ドル(616円)、先々週から2.70ドル下落した。
2週間前の平均卸売価格は1ダースあたり8.05ドル(1196円)であった。
価格高騰、鳥インフルエンザの流行鈍化、そして今年はイースター休暇が遅いことなどが重なり、卵需要が減少している。
USDAはレポートの中で、「この下落はまだ店頭に反映されておらず、反映されるまでは需要は低迷したままであろう」と述べた。
ABCニュースは先週、司法省が卵の価格高騰をめぐり、大手鶏卵メーカーを調査すると報じていた。
米国では昨年10月頃から鳥インフルが大流行し、数千万羽の養鶏が殺処分され、卵の価格を押し上げてきた。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。
卵の全国価格は今年、史上最高値を何度も更新した。
卵の価格高騰は共和党と民主党の論争の的になっている。
トランプ(Donald Trump)大統領は卵の価格を下げると約束。民主党の上院議員たちはホワイトハウスに生産者と小売業者の価格設定方法を調査するよう求める書簡を提出した。
トランプ氏は14日の記者会見で成果を強調した。「ところで、卵の価格はこの1週間半で35%下がった。我々はいい仕事をしています...」
統計局の消費者物価指数(CPI)データによると、2月に消費者が店頭で卵に実際に支払った金額は1月から10.4%、前年同月比で159%も跳ね上がり、平均価格は1ダースあたり5.90ドル(877円)で、1月から0.94ドル上昇した。