▽16歳の女子生徒が死亡、17歳の少年がかすり傷を負い、同行の生徒である容疑者がその場で自分の頭を撃ち、自殺した。
米テネシー州ナッシュビルの高校で発生した発砲事件について、警察は23日午後、16歳の女子生徒が死亡、もう1人が負傷し、17歳の容疑者が自殺したと明らかにした。
事件は市近郊のアンティオーク高校のカフェテリアで午前11時過ぎに発生。17歳のソロモン・ヘンダーソン(Solomon Henderson)が拳銃を複数回発砲した。
ナッシュビル警察の署長は記者会見で、「16歳の女子生徒が死亡、17歳の少年がかすり傷を負い、同行の生徒である容疑者がその場で自分の頭を撃ち、自殺した」と語った。
それによると、もう1人の生徒が避難する際に転倒し、軽傷を負ったという。
署長は容疑者について、「バスで登校し、その後、校内に持ちこんだとみられる拳銃を使って犯行に及んだ」と説明した。
動機は不明である。
署長によると、容疑者の自宅を家宅捜索し、パソコンやスマートフォンを押収。インターネット履歴を確認したところ、容疑者は殺人犯を称賛し、過激派を支持するコメントをSNSなどに投稿していたという。
また容疑者は極右団体にも興味を示していたとみられる。
過激派らのウェブサイトを監視する米民間情報機関「サイト・インテリジェンス・グループ」は22日、容疑者がSNSに投稿したとされるコメントを分析した結果を公開。「容疑者はネオナチを含む極右に関心を示し、銃乱射事件の容疑者などを称賛していた」と書いた。