▽ドイツでは来年2月23日に議会選が行われる。
トランプ次期米大統領(左)と実業家のマスクCEO(ロイター通信)

米国トランプ次期政権の新組織「政府効率化省」のトップに就任するマスク(Elon Musk)氏が再びドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持を表明し、騒動に発展した。

ドイツでは来年2月23日に議会選が行われる。最新の世論調査によると、AfDの支持率は18~21%で推移し、中道右派の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)に次ぐ2位につけている。

日曜紙ヴェルト・アム・ゾンタークは29日、マスク氏の論評を掲載した。同紙がマスク氏の論評を掲載したのは今月2回目である。

マスク氏はその中でAfDを「最後の希望」と評し、「ドイツを救えるのはAfDだけだ」と書いた。

またマスク氏は「AfDは経済的繁栄、文化的完全性、技術革新が単なる願望ではなく、現実となる未来へとこの国を導くことができる」と述べた。

さらに、「テスラ社はドイツに投資しているからこそ、ドイツの現状についてコメントする権利がある」とも書いた。

AfDの支持率は堅調に推移しているが、他政党はAfDとの連携を拒否しているため、ワイデル(Alice Weidel)党首が首相に就任する可能性は低い。

ヴェルト・アム・ゾンタークのオピニオン面の編集長は29日、この論評に抗議し、辞表を提出したと明らかにした。

AfDは2013年に発足した極右政党で、過去の党首は過激な政策を掲げ、情報機関の監視対象になっている。2014~15年のシリア難民危機時には移民に対する批判を利用して支持を集め、2017年に連邦議会に進出した。

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