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米ジョージア州銃乱射事件、実行犯(14歳)の父親の裁判始まる

グレイ被告は29件の重罪で起訴され、第2級殺人2件、第2級過失致死2件、児童虐待など数多くの罪に問われている。
2024年9月4日/米ジョージア州ウィンダー、銃乱射事件が発生したアパラチー高校近く(AP通信)

ジョージア州ウィンダーの高校で2024年9月に発生した銃乱射事件に絡み、容疑者の父親であるコリン・グレイ(Colin Gray)被告の裁判が16日、正式に始まった。この裁判は児童による銃乱射事件で親が法的責任を問われる極めて珍しい事例として全米の注目を集めている。

裁判は同州バロウ郡で行われているが、予備審理での報道が広範囲に及んだことを受け、近隣のホール郡から陪審員が選ばれた。グレイ被告は29件の重罪で起訴され、第2級殺人2件、第2級過失致死2件、児童虐待など数多くの罪に問われている。有罪となれば最大で180年の懲役刑に処される可能性がある。被告はすべての罪状を否認している。

事件は2024年9月4日に発生した。実行犯のコルト・グレイ(Colt Gray)被告は当時14歳で、学校に半自動式ライフル銃を持ち込み、教室や廊下で発砲した。これにより教師2人と生徒2人の計4人が死亡、9人が負傷した。

検察はグレイ被告に対し、息子が銃乱射事件を計画・実行する前から「危険なシグナル」がみられたにもかかわらず、クリスマスの贈り物としてライフル銃を購入して息子に与え、その後も弾薬を買い与え続けたと主張している。また、被告が息子の銃乱射事件への執着や精神状態の悪化を認識していた証拠もあると説明している。捜査官によると、息子の部屋で2018年のフロリダ州パークランド高校銃乱射事件の犯人を称える証拠が見つかったという。

一方で弁護側は、父親が息子の計画や意図について知らなかったと主張している。被告はかつて息子の精神面の問題を相談し、支援を求めていた記録もあり、専門家の助けを得ようとしたことを示す文書も提出されている。

この裁判は米国で親が子どもの暴力事件に対してどこまで法的責任を負うべきかという議論の最前線に位置している。これまでにもミシガン州のオックスフォード高校銃乱射事件で両親が過失致死で有罪となった例があり、今回の裁判結果は今後同様の事件に与える影響が大きいとみられている。

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